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ダイスターグ卿の邸宅
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The Short Story ~市を愛する者達よ 第12話~
2007/11/21 (水) 22:18:34 テーマ:FrontMissionOnline - ジャンル:オンラインゲーム
このショートストーリーフロントミッションオンラインを題材にしたフィクションです。

オークヒルズ市における爆弾爆発より20日後 10:20 ハフマン島 バリンデン 強行偵察隊本部

私は強行偵察隊本部の受付まで来た。
いつも女性伍長がここに常駐している。
「ベオルブ准尉、出頭しました。」
「准尉、こちらへ。」
そういって女性伍長は私を案内した。
「あれ、隊長室じゃないの?」
「通信室です、こちらへ。」

私は通信室へ向かった。
ここは出動中の強行偵察隊各部隊との連絡を図る部屋だ。
数十人のオペレーター達が働いている。
しかし、女性伍長は通信室とは少し離れた別室に私を連れて行った。
「こちらです。」
「何ここ? 会議室じゃないか。」
女性伍長は扉のカードキーを差込み、さらに指紋認証で鍵を開けた。
扉を開けて驚いたのは、その扉の厚さである。
外からは普通の扉に見えるが、厚さは明らかに5cm以上ある。
中は一応机と椅子、それにディスプレイのある会議室である。

「、、、これが、通信室?」
「極秘通話用の、です、通常は各軍の将官しかお使いになりません、それも本国からの重要通信しか。」
「そんな部屋に何故私を?」
「、、本国からの重要通信にしか使わないと申し上げた通りです、とにかく席にお着きください。」
私は椅子に座って、ディスプレイの方を向いた。
するとディスプレイの電源が入り、人物の顔が現れた。
「、、!」
そこに現れたのはコードネーム「ブレッド」、即ちパン・チャンジャン准将の顔だった。
「久しぶりだな。」
「なんでこんな面倒なことを? 命令でしたら隊本部に回してくれれば、、。」
「今回は超重要機密なのだ。」
「はぁ、、。」
そう言いつつ私は女性伍長の方をちらりと見た。
「伍長、下がっていたまえ。」
「了解。」
女性伍長は入ってきたのとは別のドアを開けて部屋から出て行った。

「、、、彼女、信用できるんですか?」
「事務畑とはいえ正規の軍情報部員だ、強行偵察隊が関与する作戦の際は常に窓口になっとる、君の素性は何も知らんから心配は要らん。」
「ならいいですけど。」
「念の為言っとくが、今回のような任務伝達は軍情報部では珍しくない、別に怪しまれることは無いから気にするな。」
「承知しました、ところで、任務の方は?」
「、、爆弾設置反対運動を知っているか?」
「ええ、新聞沙汰になってますからね。」
この時、CISUの任務として調査に関わっていることは言わない。
必要なこと以外は漏らすべきでは無いのだ。
「あの一件でオークヒルズとホワイトリバー両市の市長、それに爆弾設置反対運動に関与する複数の人物が脅迫を受けておる。」
「それも新聞に載ってますね、最近じゃベタ記事みたいですけど。」
「、、1面トップになりかねん事態が勃発した。」
「何です?」
「我が方の高等弁務官宛に、オークヒルズを完全に破壊するという文面の警告が届いた。」
「!、、、公表はしたんですか?」
「できる訳無いだろう。」
そりゃそうである。
と、ここで私はあることに気づいた。
「具体的な方法については?」
「いや、何も無い。」
「性質の悪い悪戯じゃないんですか?」
「そう願いたいが、万が一ということもある。」
「にしても、この対応は現状では警察の仕事と思いますが、軍としてはどうするんです?」
「警察も軍も警戒はしている。」
「やはり信憑性が薄いという判断ですか?」
「当局としては、そういうことだ。」
「なのに、なぜ私に、しかもこんな手の込んだやり方で?」
「、、、これはハフマン島の司令部も知らん極秘事項だが、実は、ハフマン島にあるものが持ち込まれた。」
「まさか、爆弾とか?」
「そうだ、それも、サーモバリック爆弾だ。」
「!」
サーモバリック爆弾、、、かつては気化爆弾ともいわれた代物である。
簡単に言えば、ある種の燃料や爆薬を使って、爆発時の爆風と衝撃波をある程度持続させて効果的に殺傷しようというコンセプトの爆弾である。
普通の爆弾なら爆発は一瞬であり、何かに隠れればなんとか凌げるかもしれないが、サーモバリック爆弾なら爆風と衝撃波が隠れたところまで及んでしまうというわけである。
特に洞窟や建物に篭った敵に対し有効と言われている。

「ヴァンツァーには殆ど通用しないでしょうが、生身の兵士じゃ、、、。」
「それに、一般人もな。」
「ビルや家なんかも粉々か丸焼きでしょう、、なんでまたそんなものが?」
「、、我が軍で開発中の新型が持ち込まれたのだ。」
「!、、、まさか、それが盗まれたと?」
「軍情報部がハフマン島で試用するつもりだったらしい、ところがだ、10日前に所在不明になった。」
「な、、どうしてその時点で捜索しなかったんですか?」
「持ち込んだ技術者や情報部員の死体が発見されたのは2日前だ、検視の結果10日前に殺害されたと判明し、警告が届いたのは昨夜だ。」
「、、、爆弾を探し出せって言うんですか。」
「それも、オークヒルズで使われる前にな。」
「雲を掴む様な話ですよ、そもそも警告文にはオークヒルズでそれが使われるとまでは書かれてないんでしょう?」
「そうだ、しかし、現状で一番可能性が高いケースがそれであるのは確かだ。」
「にしても私一人じゃ、、軍を総動員して探すべきです。」
「それはしないというのが情報部長の決定だ。」
「!!、、、。」
「死体は隠密裏に始末された、そもそも爆弾の持込自体無かったことになる。」
「でも爆弾調べればO.C.U.製って分かるんじゃないですか?」
「製造元がばれるような事は無いらしい、だから軍情報部としても公式には何もしなくて良い、ということだ。」
「あなたはそれに異議を唱え、、られないから、私を呼びつけたんですね。」
「、、、すまん、君だけが頼りなんだ。」

「ふぅーっ、、。」
私は深いため息をついた。
「、、分かってる情報全てください。」
「うむ、頼むぞ。」
「全力を尽くします。」

~つづく~
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